しゃけさんインタビュー

JOPT 2023 Tokyo #03

NLH Main Event Winner

しゃけ選手

しゃけさん、改めてMainEventご優勝おめでとうございます!簡単に自己紹介をしていただいた後に、大会を振り返っていきたいと思います。

今回Main Eventで優勝しました、しゃけと申します。ポーカー歴は3年程で、秋田のまめでらかじのさんでよくポーカーをしています。初めて参加した大型大会はJOPT Osakaの MainEventでした。その時はインマネできなかったのですが、広域の大型大会の雰囲気が掴めたので、今回のJOPTではかなり伸び伸びとプレーできて、優勝することができました。

前回のJOPTの経験から、今回いきなり優勝まで辿り着いたのはすごいですね!その時のお気持ちはいかがでしたか?

まさか自分が優勝するとは思っていなかったのでびっくりしました。Final Tableが始まる時点ではチップもかなり持っていたので少し優勝を意識していましたが、本当に優勝できてしまいました。出来過ぎていると思います。(笑)

大人数が参加される中の優勝でしたが、トーナメント中に意識していたことがあれば教えてください。

エクスプロイトを重視していました。自分より強い相手には無理に戦いに行かず強いハンドで戦うこと、自分と同等くらいの強さの人からは積極的にチップを奪いに行くことを意識していました。

自分より強い人の見極めはどのようにしていたのでしょうか?

プレイラインを見て、バリューだけでなく、ブラフもバランス良く打っている人は特に警戒するようにしていました。 

常に他のプレイヤーを観察して、ショーダウンしたハンドもきちんとチェックしていたのですね。具体的に、印象に残っているプレーなどがあれば教えてください。

相手のバリューベットに対してきちんと降りれたことが印象に残っています。具体的にはDay2の配信卓で、自分がJJ、相手がKKを持っていて、フロップでKが落ちて相手からベットされました。無理せずに降りて、違うスポットでしっかりチップを集める方針に切り替えられたことが良かったと思います。

私が配信を見ていて気になったハンドは、A3s持ちの3BetPotで、KQT73のボードでリバーブラフして99を降ろした場面です。どのような読みでアクションを決められたのでしょうか?

<ハンドの流れ>
25K/50K-50K(BB)

プリフロップ
しゃけさんCO A3♤♤ Bet125k /Call
BB 99♤♢ 3Bet 250k

フロップ
K♡Q♢T♤

BB チェック
CO チェック

ターン
K♡Q♢T♤ 7♤

BB 150k
CO Call


リバー
BB チェック
CO 250k
BB フォールド

BBの方は強いプレイヤーだと認識していて、強いハンドではチェックせずきっちりバリューベットしてくる人だという印象がありました。リバーでチェックだったので、マージナルなハンドの可能性があり、ブラフで降ろせるのではないかと考えてブラフすることにしました。実際は少しルースに参加していたものの、こちらはプリフロップで3Betをコールし、ターンのベットにもコールしているので、強いハンドも主張できると考えていました。

私だったら、リバーでフラッシュもストレートも引けなかったら諦めてチェックしちゃいます。しゃけさんの、バリューだけでなくしっかりブラフも混ぜていこうという意識が素晴らしいと思いました。トーナメント全体を通して強かったプレイヤーさん、戦いづらかったプレイヤーさんはいましたか?

MainEvent2位のMORIさんですね。Day2からずっと同卓していましたが、相手の弱点を突くプレーを得意とされている印象だったので、できるだけぶつからないように意識していました。最後にヘッズアップで戦うことになりましたが、ハンドが良かったので勢いそのまま勝つことができました。Day2の後半からオールインはほぼ全勝することができて、スタックで大きく差をつけられていたのも良かったと思います。

Day2後半からのオールイン全勝はすごいですね!私もそんな楽しいポーカーしてみたいです。

Day2開始時点ではかなりショートスタックで、12~13bbくらいしか持ってなかったのですが、そこから少しずつポストフロップを丁寧に戦って巻き返して、後半からオールインが調子良く勝てるようになっていきました。

そのくらいのスタックサイズだとPush or Fold戦略をとりたくなりますけど、オールイン勝負に急がないところが素晴らしいですね!

周りのスタックも深かったので、無理にオールインで運勝負せずにポストで戦えると考えてました。実はDay1が終わった後に、サイドイベントに参加してしまいまして。(笑)インマネまで行けたのは良かったのですが、夜遅くに終わったので寝不足でDay2が始まりました。集中力が切れた状態でしたが、無理に変なハンドでオールイン勝負にいかず、ポストフロップで戦えたのは良かったと思います。

Day3の配信はオールイン勝負ばっかりでしたけど、Day2のポストフロップ勝負は丁寧にやれたので、そちらも配信してもらいたかったですね。(笑)

他の人と比べて、ご自身の強みや得意だと思うポイントはありますか?

折れないメンタルですね。バッドビートを引かれてもモチベーションが下がったりすることはないですし、淡々とポーカーできるところが強みだと思います。スポーツなどでメンタルが鍛えられたというよりは、性格的にメンタルが安定していると思うので、両親に感謝ですね。

優勝後、何か変わったことはありましたか?

大きく変わったことはないですが、JOPT Mainの優勝者として認知されることが多くなってきたので、それに見合った実力がつけられるように勉強したいと思います。

プライズの使い道は決めていますか?

まだはっきりとは決めてないですが、韓国などアジアの大会に参加したいと考えています。会社員なので、有給を取ったり仕事の調整したりと会社サテライトが厳しいので、できるだけ近所の国に行きたいなと。(笑)

今後のポーカーに関する目標があればお聞かせください。

2024年1月のJOPTに参加して、Main Eventで2連覇できたら嬉しいですね。他にも、High RollerやPlatinumにも参加して強い人と戦ってもっとポーカーが上手くなりたいです。また、海外タイトルも取ってみたいです。

あなたにとってポーカーとは?

シンプルながら奥深いゲームだと思いますし、コミュニケーションのツールでもあると思います。ポーカーを通じていろいろな新しい友達ができたり、コミュニティーが広がったりすることがとても嬉しいですね。仕事で他県に出張に行くことも多いのですが、他県のポーカールームに遊びに行って、ポーカーを通じて現地の方と交流を深められることも楽しいです。

新しくポーカーを始められた方に伝えたいことはありますか?

ちょっとでもライブポーカーやトーナメントに興味があるのであれば、ぜひポーカールームに遊びに行って、実際に体験してもらいたいと思います。自分も初めはライブポーカーは敷居が高いと思っていましたが、やってみたら全くそんなことはなかったです。

自分は初めてライブポーカーを体験したのは秋田のまめでらかじのさんだったのですが、新しくできたばかりのお店だったのと、外観や客層を見て入りやすそうな感じがしたので、思い切って友達と遊びに行きました。本当に楽しかったので、ぜひみなさんもお友達を誘ってポーカールームで遊んでみてほしいです。

まだまだ東北はライブポーカーができるところも少ないので、東北から初のJOPT優勝者が出たことをきっかけに、アミューズメントポーカーのお店が増えたり、ポーカー人口が増えてくれたら嬉しいです。

しゃけさん、改めてJOPT Main Event優勝おめでとうございます!東北のポーカーシーンを盛り上げる活動も応援しています!

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